メールフレンド 第148回
Subject: 言わせて下さい
Date: Wed, 13 Dec 2000 18:28:11 +0900
From: "kusanagi" <kusanagi_e@coolmail.com>
To: "鈴木 冬也" <AYGH12563@bubble.ne.jp>
草薙です。
とーやさんのメール読みました。メーリングリストを解散するのも続けるの
もとーやさんの自由だと思います。
しかし、言わせて下さい。殺された教授さんやパックさんはどうなるんです
か。二人はメーリングリストを守るために犯人と闘ったんじゃないんですか?
なんで闘ったのか、それはとーやさんが作ったメーリングリストを大好きだ
ったからだと思います。
ネットは一見仮想社会です。でも、仮想なんかじゃないです。実際にある社
会なんです。現実なんです。
私の知り合いが、以前、メールだけで恋愛をしました。でも、好きな人が出
来てメールすることをやめたんです。彼女はサイトを持っていましたが、掲
示板が荒らされました。多分、ネット恋愛の相手の仕業だと思います。
彼女は言ってた。
「ネットなんかでマジになるなんて馬鹿みたい」
って。
でも、私も彼女とはネットだけの知り合いだった。私が抱いていた友情を否
定されたようでショックだった。愛情も友情も虚構だという世界ってなんな
んだろうって。本心をさらけ出すと馬鹿みたいって言われる、そんな関係っ
てなんだろうって。
だけど、ふと思ったんです。ネットの関係がすべてくだらないなら、なんで
ネット上でこんなにトラブルがあるんですか。表面だけ繕った仮想人格で接
しているわけじゃなくて、本当の自分として他人に接しているからじゃない
ですか?
ネット恋愛を終わらせるのも、掲示板荒らしをやめさせるのも、最終的には
逃げれば済むかもしれません。だけど、終わったように見えるのは表面上の
話です。ネット恋愛に関わった者、掲示板荒らしに関わった者、すべての人
間の心には間違いなく何かが残るんです。それは消えないんです。本当の自
分として接したから、現実だから消えないんです。
今回の事件は人が殺されています。
心に何かが残るだけじゃない。とーやさんがメーリングリストの管理を放棄
しても、教授さんとパックさんの死という現実が残ります。
逃げて犯人をやり過ごしても、前と同じ日々は戻ってこないんです。
なら闘いましょう。
犯人と。
悔しいじゃないですか。犯人の思い通りにさせて何も抵抗出来ないなんて。
命がけでメーリングリストを守ろうとした教授さんやパックさんの気持ちに
応えたいです。
それに、とーやさんが逃げたら犯人の思うつぼです。他の人たちを一対一で
誘い出そうとするはずです。そうなったら誰も止められません。だけど、メ
ーリングリストがあれば、警告出来るんです。助けられるんです!!
私は面白くなるから、とか、遊びのつもりでとーやさんにこんなメールを書
いているんじゃない。
私だってメーリングリストの一員です。
守りたいです、みんなを。
勝手なこと言ってすいません。
E.KUSANAGI
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