2011-1-21 Friday

感想が来ないと嘆いているあなたへ

 大した経験はないですが、そう嘆き続けるとどういうことが起きるのか、いくつか知っていることがあります。あなたのクリエイターとしてのキャリアがまだわずかといえるのならもしかしたら参考になるかもしれません。

1.未来の放棄

 感想が来ないことがつらく創作をやめるという選択をすると、未来、あなたの作品に感激して感想を送る閲覧者がいるとしてもそれを受け取れない。また、今はなにも反応しない人物でも、あなたが作る類の創作と自分の仕事が結びつく可能性のあるプロジェクトを任されたとき、すぐにあなたのことを思い出して仕事のオファーをするかもしれない。そんな“特殊な感想”を送られるのは人生でそう何度もあることではなく、今、届かないからといって未来もそうだとは誰も断言できない。

2.弱った状態で誘導される

 どうしてこんなに頑張っているのに誰も反応してくれないんだろうという不満は、口に出さずとも必ず閲覧者に伝わる。もしかしたら、その気持ちを汲み、どうにかしてあげようと申し出る人間が現れるかもしれない。彼(彼女)はあなたを「今のまま○○を続けるならあなたが困ることになる。だから××をすべきだ」と誘導しようとするだろう。だが、その誘導は100%の善意に基づくものとも、必ずあなたに幸福をもたらすものとも限らない。

3.閲覧者とのトラブル

 自分がこれだけ奉仕しているのだから閲覧者は感謝の念を示すべきだという考え方を持ち込むと、いずれ攻撃的な言葉を閲覧者に投げつけることになる。なぜなら、なにかをリクエストしたなど特定のケースを除いて、閲覧者はあなたになにかを頼んだわけではなく、「ありがたい」という気持ちを持つとは限らないからだ。あなたが本来あるべきと考えるものを、まったく持ち合わせていない閲覧者の存在はあなたを激しく苛立たせるだろう。
 だが、もし、すべての閲覧者が「こんなに足繁く通っているのに、自分の思い通りに書(描)かないなんて馬鹿にしている」と考えたらどうなるか。確実に炎上する。大半のサイトがそうならないのは、閲覧者があなたに奉仕しているとは思っておらず、だからあなたが自分に感謝すべきとも思っていないからだ。
 無報酬の創作活動という不安定なものにある種の契約を持ち込めば、いずれ必ず持ち込んだ側は後悔し、持ち込まれた側は傷つくことになる。

4.目的を錯誤してしまう

 感想を必ず得られる場所を見つけたら、そこはあなたにとって冬の露天風呂のようにいつまでも出たくない場所になるだろう。だが、あなたが将来プロになりたいというのなら、感想をくれるという理由のみで特定の人間(グループ)だけを相手に物を作るべきではない。それをしてしまうと、やがて、感想をくれる特定の人間(グループ)の好みに合わせて物を作るようになる。そして、もし新人賞やコンテストに応募するという目的があったとしても、「この人 (グループ)を納得させるものが作れるまでは出さない」などの縛りを自分に課すようになる。この縛りは時に無意味で、なかなか解けない。

posted by kudok @   | Permalink

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