2009-11-16 Monday

サイト運営を行っている創作者が凹んだときの心の対処法

 サイトで創作を行うと、凹んで嫌になる出来事って結構起きます。表立って愚痴るとそのことが引き金になって新たな問題が起きることが多いので、できるだけ自分の中だけで対処するようにしています。
 対処方法は人それぞれ持っていると思いますが、サイト運営を始めたばかりの若い人などはまだこれというものはなかったりするのではないでしょうか。
 今回、モチベーションを低下させる代表的な三つの出来事と、それに対する私の対処方法、考え方を書いてみることにしました。どう対処していいのかわからないと悩んでいる方の参考になれば幸いです。なお、気まぐれで海外ブログ翻訳紹介記事風にお送りします。

反応がない

by:Tiago • Ribeiro

 渾身の創作物を自サイトで公開したが、まったく反応を得られなかったというのはわりとよくある話です。「どうしてこんなに一生懸命作ったものを誰も誉めてくれないんだろう」という愚痴に対しては、「てめえが作ったものがその程度だってことだろう、馬鹿」という反応が即座にあったりするというのも、これまたわりとよくある話です。
 私も昔、文章を発表する前に自分が想像していた反応が現実にはなく虚しさを感じ、日記で愚痴をこぼしたら、「自意識過剰」「痛い……です」「てめえが書いたものがその程度(以下略)」みたいなコメントを立て続けにもらった記憶があります。

 それからしばらくして、いつの間にか自分を「ステージに立って観客を煽っている人」とイメージしていることに気がつき、昔のように「誰宛でもない手紙入りのボトルを海に投げ入れている人」という風に考えるようになってから反応がないことに対してなんとも思わなくなりました。

 ボトルを海に投げ入れても海はなにも返してくれません。でも海はボトルをどこかに運んでくれることがあります。
 創作者と読者の関係もまったく同じなのではないでしょうか。読者は必ずしも創作者になにかを与えてくれるとは限りません。しかし、作品の内容がなにかしら言及したくなるようなものであれば、口コミという形で別の誰かに存在を伝えてくれることがあります。

 創作者は創作を公開した対価として目に見えるものを欲しがります。人から人へ伝達されている様子というのは基本的に目に見えません。だから反応がないことを嘆いてしまうのだと思います。でも、もしあなたが創作者であれば想像してみてください。街中であなたの知らない誰かがあなたの作品の感想を語っている光景を。あなたがそれを偶然目にしたら、直接反応をもらえるのと同じぐらい幸せな気持ちになれるはずです。

 反応というのは伝達が繰り返された結果のご褒美みたいなものです。海に投げ入れたボトルのほとんどが途中で海底に沈んだり、砂浜に打ち上げられても誰も拾わなかったりするように、作品が多くの人の目に触れても直接的な反応を得られないことは多々あるでしょう。反応というのはそれぐらい不確実なものだと思います。反応がないことがおかしいのではなく、あることが幸運なのです。

 私はいつも反応がないことを嘆くのではなく、今この瞬間、誰かが誰かに自分の作品を伝えてくれているかもしれないことを想像するようにしています。真実が「てめえが書いたものがその程度(以下略)」であっても、ずっと前向きになれるからです。

嫌なことを書かれた

by:Travesty Photography

 なにかを公開している限り、誰かに非難されたり叩かれたりする可能性はあります。公開しているものがどのような内容であってもです。叩かれた原因がこちらにあるということなら説明、謝罪して丸く収まる場合もありますが、「○○の作品は本当にどうしようもない。クソだ」といった感想だと、ただ受け入れるしかありません。

 一度、自分及び自分の作品に対する激しくネガティブな言及を見てしまうと、他の場所でもなにか書かれているのではないかと怖くなります。いつ何時であっても誰かが自分を監視しているような錯覚に陥ります。この恐怖が積み重なっていくと消えたくなります。透明になって誰からも見えなくなればなにもいわれなくて済むのではないかと思うのです。

 精神的にここまで追い込まれたら実際にネット上から消える選択(サイトの削除)をしていいと思いますが、もし、頑張って乗り切りたいということであれば、以下のような考え方を参考にしてみてください。

影響がなければその書き込みは存在しないものと考える

 インターネットが怖いのは書き込みが永久に残ることだとよくいわれますが、存在し続けても誰も読まないページというのもたくさんあると思います。うちのサイトにしたって一カ月間Googleのロボットすらアクセスしないページはざらにあります。
 そういったページであれば、どういった言及がなされていたとしても影響はさほど大きくないでしょう。また、興味のない人がいくら叩かれていようともどうでもいいよと思う人はたくさんいます。

悪く書かれていても受け取り方は人それぞれ

 ○○はクソと書かれていたとして、「そうか、○○はクソなんだ」とそのまま受け取る人ばかりではありません。

  • 本当にそうなのかと興味を持って確認しようとする人
  • 悪く書かれていて可哀想だなと同情して応援してくれる人
  • どうあれ話題に上がるようなものなんだなと期待する人

 こういった人たちもいます。

「反応がない」でも書きましたが、一つの感想は次の感想を生み出します。口コミというやつです。このコミュニケーションにおいて、かかわる人たちすべてが同じ感想を抱くことはありえません。「最初から最後までどうしようもなくつまらなかった」という感想を聞いた人が、そこまでいわせる作品ってどんなものなんだろうと興味を持ち、見た結果、「俺にとっては最高だった」と思い、作者に伝えてくれることもあるでしょう。悪く書かれていることに絶望する必要はないのです。

ゼロには二種類ある

 透明になって消えてしまえば、大抵は新規に非難されることも賞賛されることもなくなり、ゼロになるでしょう。これはもうまったくなにもないというゼロです。
 逆に創作を続ければ新たに誉められたり貶されたりするでしょう。可もなく不可もなくという評価もありそうです。応援してくれる人が現れ、叩いてくる人も現れ、いいこともあるが嫌なこともあり、舞い上がって傷ついて――この状態はある意味、プラスマイナスでゼロといえると思います。

 しかし、この二つのゼロには決定的に違うことがあります。それは前者のゼロには未来がない、後者のゼロには未来があるということです。

 どっちみち“ゼロ”になるのであれば、未来がある方のゼロを選ぶという考え方も悪くないと思います。

注目されない

by:Tiago • Ribeiro

 ネット上で文章を綴るというのは基本的に人目を意識しての行動なので、誰からも注目されないというのはかなり虚しい気持ちにさせられるものです。ブログを更新するたびにブックマークされる人もいれば、されない人もいる。もし、自分と似た方向性でなにを書いても注目される(ように見える)人を視界に置いているなら、彼と自分はどこがどう違うんだろうと真剣に悩んでしまうこともあるかもしれません。
 しかし、私は『ZEROの法則』などで人より多少注目された経験と現在のようにまったく注目されていない経験を持っていますが、注目されないという状況って別に悪いことじゃないよなと思います。それは誰か、あるいはなにかに足止めされることなく、すんなり目的地へ進める可能性が高いからです。

 たとえば、渋谷で有名俳優が変装せずに一人で歩いていたら瞬く間に群衆に囲まれて進めなくなるでしょう。もしこの光景を無名俳優が見たら「自分もあんな風に大勢の人に囲まれて騒がれたい」「一挙手一投足ごとにきゃあきゃあいわれたい」とうらやましく思うかもしれません。でも、有名俳優と彼が共に渋谷駅近くにある映画のオーディション会場へ辿り着くことを目的としているのなら、先に目的を達成するのは間違いなく無名俳優の方です。有名俳優は大勢の人に囲まれた結果、疲れ果ててこれ以上歩くのが嫌になり、渋谷駅に行くのを諦めてしまう可能性もあります。

 ネットであれば、注目されている人の発言には多くのコメント、反応が付きます。当然、ネガティブなものもあるでしょう。その中に明らかに発言を誤解したものがあればそれを解くために何日も掛けて文章を書く必要が出てくるかもしれません。また、内容はどうあれ注目を集め続けることが目的になり、それを得るために全精力を注ぐようになるかもしれません。本来の目的地へ辿り着くための力が、それとは別のものに振り分けられてしまう可能性があるわけです。

 オリンピックのマラソンでも先頭集団を引っ張っていた有名ランナーが風を受け過ぎて疲労し、途中で棄権をして、集団の目立たない場所にいた無名ランナーが勝つことはあります。途中の走りを注目されないことを嘆く必要はまったくないと思います。スタジアムの観客に讃えられるのは最終的にゴールラインを越えたランナーだけです。

最後に

 モチベーションガチ下がりでにっちもさっちも行かなくなり、上記の対処法も効かなくなったとき、もしよかったら自分にこう言い聞かせてみてください。私が同じ状況で必ず自分に向ける言葉です。

未来に向かって書け!

posted by kudok @   | Permalink

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