いい男いないかなぁ
女性 ネガティブ 脈なし度 50%
ドラマで、30代の独身女性(演じる女優は水野真紀など)が駄菓子屋の粉ジュース溶かしたみたいな色のカクテルを飲みながら発する言葉であるが、実社会でもたまに聞かれる。
(これはきっと、あたしはフリーだから口説いていいよというサインに違いない)と思い込んで暴走する人がたまにいるが、ドラマのように
「俺じゃ駄目かな?」
「へ……?」
「だから、俺じゃ駄目かなって」
「……だ、だって田中君は可愛い彼女いるじゃない」
「俺、本当はあいつのこと好きなんかじゃない。頼まれて付き合っているだけなんだ。ほんとはおまえのことが好きなんだよ!」
「ちょ、ちょっとみんな見てる」
「そんなこと関係ない! 俺はおまえのことがずっと好きだったんだ!!」
「……」
場面転換
「ただいま」
「おかえり、お風呂わいてるよ」
「うん……」
(どうしよう……まさか田中君があたしのこと好きだったなんて)
「あんた、なにやってんの!?」
「え、な、なに?」
「土足で家に上がってるのよ!」
「あ、ご、ごめん」
という風に、本当に知りませんでした、これからは意識することになると思いますという対応は取られず、
「田中君はいい男っていうより、いい人だよね。あ、ごめん、明日早いからもう帰るわ」
と、あっさりすかされて終わるケースが目立つ。フリーのアピールというよりは、
- 異性に優しい言葉を掛けてもらっていい気分になりたい
- 酔いが回り、友達に彼氏が出来て、自分には出来ないことに対する不満を口に出して言いたくなった
- 場が盛り下がってきたから言ってみた
- 期待してないけど、出来れば男を紹介してもらいたい
のどれか。
《用例》
女「ごめーん、遅くなっちゃった」
男「まじ、おせーよ。俺、もう3杯目だよ」
女「え、ほんと!? じゃ、早速あたしも頼んじゃおう。あ、すいませーん、とりあえずビールお願いします」
男「……」
女「……はぁ」
男「何、ため息なんかついちゃってんの?」
女「ん? どこかにいい男いないかなぁってさ」