第16回 アングラ風ネット恋愛のプロローグ

サイト掲載日 2000年9月1日 実験小説

 書いた当時は「こんな奴いねえよ、ははは」という感じだったと思うのですが、最近はこういう人がいるとちらほら聞きます。ZEROの法則の次ぐらいに多くコピーされている文章かも。


「あの……みるみるさんですか?」
「あ、はいそうです」
「どうも、初めまして。なんか、ホームページの印象と同じですね」
「あ、え、そう……ですか」
「知的で可愛いっていうか、なんか嬉しいです」
「ありがとうございます」

 二人、いい雰囲気で横浜の中華街へと向かう。

「あの」
「はい」
「えっと、メールでの名前が番号になっているんですけど、ハンドルとかお持ちになっているんですか?」
「ええ」
「どんなハンドルですか?」
名無しさんアットマークそうだ選挙にいこう、です」
「え?」
「名無しさんアットマーク、このアットマークってのは小文字のaを丸でくくったようなやつです。で、そうだ選挙にいこう。名無しさんアットマークそうだ選挙にいこう、です。まあ、捨てハンですね」
「はあ……」
「みるみるさんは、なにか食べたいものありますか?」
「えー……と、そうですねぇ……名無しさんアットマークそうだ選挙にいこうさんはなんかありますか?」
餃子きぼーん
「……え?」

餃子きぼーん

「餃子きぼん、ですか? あの、どんな料理なんですか?
「いや、料理の名前じゃなくて、餃子を食べたいっていうことです」
はぁ……
「あ、そうだ、チャーハソってどうよ?
「え?」

チャーハソってどうよ?

「チャーハソってどうよって……いきなり言われても……ちょっと。チャーハソって知らないので……
「僕があんまり美味しくないと思っている炒飯のことです」
はぁ……そうなんですか……
「……」
「……」
「……」
「……」
age
「え?」
「いや、チャーハソってどうよに対する答えが聞きたいもので」
「はぁ……いや、あんまり炒飯って好きじゃないんです、ごめんなさい
「sage」
「……」
もういいです、ってことです
……はぁ

 こうして、二人の時間は過ぎていくのであった……。

 -姦(藁-

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