身の回りの出来事系エッセイ-45 アニメに出てくる人間
1998年11月18日執筆
今日、しし座流星群の情報を聞こうと、テレビであちこちのチャンネルを見ていると、突然原色が光り輝いている絵が映った。
何事だとしばらく注目していると、テレビ東京でやっているアニメだということがわかった。
テレビ東京と言うと、はじめ人間ギャートルズの再放送など、アニメの再放送を昔からしていたアニメ系の局というイメージがあり、私も小学生の頃はよくチャンネルを合わしていたが、最近では「なんでも鑑定団」ぐらいしか見ていない。
(どりゃどりゃ、最近のアニメっていうのはどんなのかな)
そう思っていると、突然、下図のような人が映った。
(……)
衝撃を受けた。
何に衝撃を受けたのかと言えば、これを人と知覚出来てしまったことだ。このキャラクターを、アニメというものがない国の人たちに見せれば、人だと認識出来るかどうかはなはだ疑問である。宇宙生物だと言えば、それで通りそうだ。
考えてみれば、我々日本人というのは小さな頃から漫画やアニメを見て、デフォルメされた人間の姿にはすっかり馴れている。
例えば、キャプテン翼。あの漫画を見慣れていると気づかないが、よく見ると凄いデフォルメがある。下の絵を見ていただきたい。
↑モデル 石崎君
太股はやたら細く、ふくらはぎがまるで土管である。しかし、不思議なことに、これでも人間だと認識してしまうのだ。
100年後の漫画(アニメ)は、どこまでデフォルメが進むのだろうか。考えると末恐ろしい。