身の回りの出来事系エッセイ-49 視線
1998年1月27日執筆
どうにも気に入らない目というものがある。
なんかのきっかけがあって、話している相手にこの目をされると、どうにもむかついてしょうがない。早速、見ていただこう。
この目を見ると、条件反射のように心の底からむかつくものが沸き上がってくる。
これはいちゃもんをつけられる時の目でもあるのだが、私がむかつくのはその時ではない。
例えば、鼻血が出た時など、やっぱりこの目で鼻を見られる。
同じように、目に目ヤニがついている時や、焼きそばを食べた後、唇に青ノリがついていてもやっぱりその部分をこの目で見られることだろう。それがむかつくのだ。
とにかく、この目には相手からの「嫌悪感」「疎外感」「哀れみ」などの感情が自分に突き刺さってくるような、そんな感覚を覚え、(そんな目で見られなきゃいけないほど、今の俺は異常なんだろうか?)と思い、非常に不安になってくる。
人は異質なものを見ると、どうしても上のような目でそれを見るが、見られる側になってみたらその視線をどう思うのか、たまには考えてみるのもいいかもしれない。