ネット話系エッセイ-28 ネット上で人の心に波風を立てる主な要因 その私見

2005年?月?日執筆 2006年4月1日加筆修正


矛盾

他人に要求したことが、自分ではできていない

  • 他人に意見するならば、まず自分が優れた人間であるべきという道徳観。
  • 自分ができないことを人に求めるべきではないという反発。
  • 要求した側が上、要求された側が下という上下関係が発生し、要求した側に傲慢さを抱く。
要求はしばしば攻撃と受け取られ、攻撃(意図的に波風を立てること)に対する嫌悪が素地にある
要求できる人間は(社会的、精神的のいずれか、またはどちらにおいても)強者であり、強者に対する嫉妬または嫌悪が存在する

約束を守れなかった

  • 裏切り行為に対する嫌悪、軽蔑。
  • 約束を破った側と破られた側の心の痛みはイコールではない。
破られた側(楽しみにしていた側)の方が痛みは大きい

批判

潔癖すぎる批判

  • 誰もができるというレベルではないものを要求することへの反発。
高レベルのものを要求するなら、それなりの代価を支払うべきという考え方

対象を嘲笑

  • 他人を嘲笑することへの嫌悪。
  • 面と向かって言えないことは書くべきではないという道徳観。
  • いつか自分も嘲笑されるのではという恐怖、不安。そこから発生する対象への同情。

判官贔屓

  • 攻撃されている側に同情、している側に反感。
攻撃と防御では、一般的な感覚から攻撃側の方が有利に見える
誰かを攻撃した記憶(こちらは集団対個人の集団側に入りやすい)より、誰かに攻撃されたという記憶(集団対個人の、個人側になりやすい)の方がはっきりと残る。攻撃された場合に感じるのは“痛み”であり、発散できる機会の多い怒りよりもダメージが残りやすい。

倫理

犯罪行為、それに準ずる行為の公表

ルールの厳格な適用

  • 完全を求める姿勢に傲慢さを感じる。
  • 潔癖な人間への反発、恐怖。
いつかその矛先が自分に向けられるのではないか。自分の居場所を住みにくくしてしまうのではないか。
融通が利かない人間への一般的な苦手意識、先入観

比較

あるもの(A)の感想を述べるとき、Aとは直接的には関係のないBを持ち出し、Bを貶めることでAを誉める

  • Aを誉めたいのではなく、ただ単にBを貶したいだけなのではという読み。そういった手法に対する反発。
  • 貶めたものにも必ず支持者はいる。

贔屓

  • ポータル的なサイトでなにかを比較している場合、一方に好意が偏っていると不快感を覚える。
ポータルサイトの情報の発信者は中立であるべきという考え方
一方的な意見を主張することへの反発
もう片方の支援者も必ずいる

内輪の人間だけを誉めることへの反発

  • “コネ”というものへの嫌悪、あるいは嫉妬。

分析

  • 勝手にレッテルを貼られることへの不満、怒り。
人間を枠に入れようとすることに傲慢さを感じる

主張

自分の弱点をさらけ出し、自分を頂点としたコミュニティを形成

  • 弱点を晒して同情を集めるような行為に対する嫌悪。
誰もがそういった弱みを見せられるとは限らない
同情を広く集められる人間は、もともと弱点など見せなくても仲間を集められる立場にいることが多い

強者の立場による主張

  • 自分がその気になればどうにでもできるという態度への反発、恐怖。
閲覧者の情報の公開
賛同者を集めての攻撃

ローカルルールの強要

  • 他では求められないことを一方的に求められることで感じる閉塞感、圧迫感に対する苛立ち、困惑。
そのルールが世に広まることへの不安、疑問
情報発信者が定めたローカルルールをネットの常識としてしまうと、情報発信者が極端に有利な世界になる
もし、その発信者が特定の対象に悪意を持ち、その悪意をばらまくような人間であっても、閲覧者はルールに縛られてなにもできないということになる

自慢

  • たくさん持っていると評価される物の数を誇る。
そのことへの嫉妬
  • 選ばれた者しか見られない、使えない。
ネットで立場の違いを明確にされることへの嫌悪

指摘

  • 書かれている内容が明らかに間違っている。

書かれている内容に同意、賛同できないが、他の閲覧者は同意、賛同している

  • 正しい、または優れているとは思えない意見、人物に多数が賛同していることに対する不安、苛立ち。
自分と同じ意見を持つ人間に呼びかけたい、自分一人の意見ではないことを確認したい

金銭

金銭、それに準ずるものを要求する

  • もともと無料だった。
  • 無料公開というものに対しある種の清廉さを感じていたが、金銭を要求されたことにより、裏切られた思い。
市井の表現者は金銭に固執せず、作品にのみ情熱を傾けるべき、またはそうあってほしいという希望、期待
自分は無料コンテンツを有料化するための材料になった(利用されてしまった)のではという懐疑
  • お金をもらう人(運営者)、お金を支払う人(閲覧者)と分かれてしまうことに対する疑問。
お金をもらう人の方が自分より上に立ってしまうのでは(所持する財産に格差が生じる)という印象。
  • 金銭は誰でも払えるというものではない。
クレジットカードを使うならば、年齢層が限定される
疎外されたことに対する嫌悪
  • ネットでは金銭を要求しているサイトの方が少ない。
金銭を要求することに傲慢さを感じる

匿名

  • 人に意見するときは名前(自分の立場)を名乗るべきという道徳観。
  • 上と関連して、面と向かって言えないようなことは言うべきではないという道徳観。
  • 正体不明の人間に意見されることに対する不安(パニック)、恐怖心。
実体が見えないものに取り囲まれると、しばしば相手の存在が大きく見える
  • 実名を出して意見を述べるという自己顕示欲に対する疑問。

愛情

忠告

  • 以前、自分が行って失敗したと思っていること、または客観的に見て無駄だと思えることをアピールしている人を見ると心が痛む。
運営者に自分を重ね合わせ、失敗した自分(運営者)の姿を見たくない、だからやめてほしいという感情

反応してほしい

  • 賛辞ばかりの中に賛辞を投げ入れても目立たない。
  • 現状に不満があり、批難すれば発憤してくれるのではという期待。

思い入れ

  • 自分の意に沿わない行動に対する不快。
  • 期待に応えてくれないことへの苛立ち、反発。
  • 自分が期待している方向に進んでほしい。
運営者と閲覧者が同じ方向を向いているとは限らない

変化がないことへの苛立ち

  • 先へ進んでほしい、新しいものを見せてほしい。

疎外

  • 書かれてあることがわからない。特定の仲間にだけ通じる会話。
仲間はずれにされたことに対する不満、怒り

目次へ

▲このページの先頭へ戻る