昔の作品系エッセイ-8 少女漫画家を目指そう

1998年6月17日執筆


 私は高校生の頃、少女漫画家を目指していたことがある。この事実は、ミュージカル「タッチ(主演・坂上忍)」のオーディションを受けようとしていたということに匹敵する、究極的な若気の至りであると言えるが、とりあえず当時の原稿を発掘し、スキャナで読み込んでみた。

私が描いた少女漫画の扉

 いかがだろうか。どうしようもなく下手なのは仕方ないとして、注目すべきは原稿に書かれたタイトルやペンネームだ。どれも薄くてよく見えないと思うので、一つ一つ解説していこう。まずはタイトル。

今のままでときめいて

 腹を抱えて笑えるほどにありがちなタイトルだが、当時はかなり本気だったので、そんなことは微塵も思っていなかったことだろう。次にペンネーム。

フレッシュ新人・田島美奈

「フレッシュ新人」に関してはコメントのしようがないが、その後の名前、これは、当時ファンだったアイドル「島田奈美」の名前を入れ替えたものである。芸がないと言えばそれまでだか、女性名を名乗るところに本気度が伺える。
 そして、もっとも強烈なのが、原稿右に書かれているキャッチコピーだ。

美奈タンの不思議ワールド

 なんだろう、この美奈タンというのは。

 確かに、月刊「りぼん」にはこんなキャッチコピーが踊っていたような気もする。しかし、それを堂々と書いてしまうところが半端じゃない。
 当時の私も、そのことを承知で洒落の意味合いで書いたと思いたいが、多分、結構本気だったんだろう。「これは下書き」という風に、薄く書いてあるところが泣かせる。

 こういう原稿をずっと残していることは自分にとっていいことなのか、それはわからないが、今日のエッセイのネタになったということで、ある意味、いいことだったのかもしれない。

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