Sigilというソフトを使ってさっか道をePubにしてみたんですが、なんかいろいろよくわからないことが起きました。
多分、Sigilに起因する問題
cssファイルをちゃんと指定しているのに、読み込んだxhtmlファイルごとに個別のcssファイルを勝手に作る

さっか道は現在109回まであるのでxhtmlファイルも109あるわけですが、すべて、cssファイルはstyle.cssで統一しているのに、Sigilに読み込ませるとstyle.cssを勝手にコピーして一つのxhtmlファイルごとに一つのcssファイルを割り当てるんです。当然、中身は全部同じで超無駄。意味がわからない。なんでこんなことするんだろう?
多分、ビューア(Adobe Digital Editions)に起因する問題
ePubファイルを読み込むと表示するナビゲーションパネルというところのタイトルの並びが乱れる

ePubファイルを読み込むと、hタグから作成した目次をFLASHで表示してくれるんですが、離れたり重なったり抜けたりと汚いんですよね。日本語だから?
→これは解決しました。hタグの間に別のタグを挟む(たとえばspan)とこんなことになる模様。
divで作った枠から文字が突き抜ける

禁則処理関係の表示がうまくいかないみたいですね。
<cite>タグで囲った日本語が文字化け
引用元のサイト名を入れていたんですが、クエスチョンマークが並んでいました。
原因がよくわからない問題
外部cssファイルで指定した画像を読み込まない
cssで、
background:url(images/example.png)
こんな風に背景画像をしても完全に無視されます。
ePubファイルをダウンロードしてもEPUBReaderで開けない
FirefoxのアドオンでEPUBReaderというのがあるんですが、これをインストールしているとePubファイルをダウンロードしようとするとブラウザで開いてくれるんです。ところが、ただサーバに上げただけだとうまく開いてくれないんですよね。ダウンロードになるか、PCにインストールしたビューアで開こうとするか……。サイトによって開けたり開けなかったりというのがわかりません。なにか指定しているんだろうなあと思うんですがなんだろう?
……とまあ、こんな感じで
まだまだいろいろとこれからなんだろうなあと思いました。とはいえ、追々、サイト上にある創作文章をePub化していきます。現在、ePubを読めるもの……というか読みそうな人って、ネットに常時接続しているだろうから別にこれまで通りでいいんじゃないのと一瞬思いましたが、ファイルの場所が“特定のサーバ上”と“ユーザが自分で指定した場所”では、結構違いますよね。あるミュージシャンのmp3ファイルが、彼の公式サイトにアクセスしないと聴けませんってことだったら常時接続状態だからといっても面倒この上ないですからね。
最後に、僭越ながら電子書籍について二言、三言いわせていただくと、「やっぱり駄目でした」ってことにはならないだろうなと思います。ただ、音楽の流れとは一緒にできないでしょうね。パソコンさえ持っていればCDをMP3に変換してデジタル音楽プレイヤーで聴くのは簡単なわけです。CD1枚分変換するのに5分ぐらいしかかからない。だから別にMP3ファイル販売みたいなものが普及する必要はないわけです。資産を活かせるから。ということで、音楽をMP3で聴きたいという人はびくびくせずにハードを買える。
電子書籍の場合、手持ちの本をたとえばiPadで読めるようにするには相当な時間が必要だと思います。普通の人はスキャンしてJPEGにしたり、PDF化してテキストファイルに変換だとかやらないわけで資産を活かせない。なので電子書籍が普及、つまり大手出版社がこぞって出すような状況にならないと楽しくない。なので電子書籍目的でハードを購入しようという人は様子を見ますから、デジタル音楽プレイヤーほどのスピードでは買われない。
まあ、ePubはどう見ても発展途上だし、ネットと常につながっているハードでPDF、JPEG、テキストファイルでいいじゃんというのは書く方がつまらない、別にePubじゃなくてもいいですが、普及は遅れるかもということはネットとつながっていることを活かした統一フォーマットならではの創作というものを考える時間的な余裕ができていいんじゃない? ともいえるような。
